白球の倉庫 その一
第一回〜第十回
私の愛する野球について語るコーナーです


連載 第一回 2002/07/18

夏は野球の季節。
高校野球の地方予選が各地で始まっています。
甲子園までの道のり、全国制覇への道のりはとても遠いですが、
高校球児にとって夢の世界です。
私は今年行われたサッカーワールドカップで実感しました。
世の中にあまたのスポーツはあれど、
私はやはり野球が好きである。
世界の中ではマイナーなスポーツかもしれないが、
この日本に住む限り野球が好きなのです。
これは私が育ってきた環境、生きてきた人生(おおげさ?)に
大いに関係があることです。


連載 第二回 2002/07/19

私の生まれ育った街は大変野球の好きな人が
たくさん住んでいるところでした。
高校野球が大好きななんです。
全国大会(甲子園ですね)が決まると、
その高校のお兄さんたちが廃品回収をしたり、
寄付を募ったり、
宣伝カーが街を走り回ったりしていました。
子供ながらに私はその学校に入って、
甲子園で選手たちを応援したいなと思っていました。
実際に私が母校を応援に行ったのは、
それから20年くらい後のことです。


連載 第三回 2002/07/20 海の日

私が中学生だったとき、私の将来の母校は
連続して甲子園に出場しました。
大阪のPL学園や奈良の天理高校と
対戦したりして私はもうテレビにくぎ付けでした。
ビデオにとったりしてました。
高校野球の魅力とはその一戦にかける集中力と情熱です。
この試合に負けたら終わってしまうという、
緊張感も多くの人を引きつけます。
私は自分が女であることをとても悔しく思っていました。
自分でも野球をやってみたくてたまらなかったのです。


連載 第四回 2002/07/21

晴れて私は高校生になりました。
甲子園に行ける日は遠くないぞなんて思ってました。
廊下で野球部の上級生を見かけると大変興奮しておりました。
テレビで見るよりも大きいし、
なんたってたいへん男っぽいのです。
色は黒いし、体はでかいし、シャツのボタンを開けていたりして、
うら若き乙女の私は恥じらいを持って遠くから観察しておりました。
同じクラスには野球部の同級生がいなくて、
とってもがっかりでした。


連載 第五回 2002/07/22

私はバレーボール部に入りました。
体育館からは野球部の練習がよく見えました。
野球部の選手が目当てなのは私だけではなく、
多く人が野球部の練習をうっとりしながら見ておりました。
バレー部の練習は6時半頃終わってました。
しかし、野球部はまだまだ。
野外には照明がありましたので、
野球部の皆さんはいつまでも夜とライトの中で
白球を追いかけていました。
私が野球部に硬式と軟式があるのを知ったのは、
入学して少したってからでした。


連載 第六回 2002/07/23

硬式野球部のグラウンドは立派でした。
黒い土が入って、マウンドもあり、夜間照明施設もあります。
学校のグラウンド内にそれがあるのです。
間違っても部員以外が入ってはいけない雰囲気でした。
昼休みにも一年生部員が水を巻いたり、土をならしたりと、
盆栽並みの手入れのしようでした。
しかし、軟式野球部には練習場がありませんでした。
毎日練習しなかったのかできなかったのか本当のところは
不明ですが、時々サッカーをしたりキャッチボールをしたり。
きっと中学ではバリバリに野球をして
甲子園を目指していたでしょうに。
高校に入って硬式か軟式かでこんなにも差がある。
それだけ硬式野球部は学校の中で特別な存在だったのです。


連載 第七回 2002/07/25

私は高校時代、自転車通学をしておりました。
女ながらに脚力には自信があり、いつも自転車をかっ飛ばしておりました。
ある日衝撃の事件が起きました。
うちに帰る途中で硬式野球部の人に自転車で抜かれたのです。
なぬっ!相手が野球部といえども負けてられん。
・・・
よく見ると相手は二人乗りだったのです。
負けた・・・
やっぱり野球部ってすごい。
私は当時鼻っ柱が強くっておてんばな女子高生でしたが、
この世にはかなわないモノが存在することを知りました。


連載 第八回 2002/07/26

さて、野球の範囲を私の故郷からもっと広げて話しましょう。
かの有名なPL学園のKKコンビが有名ですが、
その前に早実フィーバーというモノが存在しました。
荒木大輔率いる東京代表の早稲田実業が、
甲子園を沸かせた時代があったのです。
今や、荒木大輔と言えば元祖大輔というだけの
イメージかもしれませんが、
当時はルックスといい、あの悲劇ぶりが
全国の女の子のハートをぎゅっと
つかんだのであります。


連載 第九回 2002/07/27

高校野球選手がアイドル化してくると、
女の子の見る雑誌にも高校野球の記事が多くなってきます。
この時代に高校野球の人気が女性に認知されて来たようです。
私はそういう波にも乗っていましたが、
夏休みや春休みにうちにいるときには毎日
高校野球を見てその結果を日記につけていました。
高校野球選手のルックスよりも、
野球というスポーツにだんだん興味を持ち始め、
ルールも次第に理解していくようになりました。
まだその時はプロ野球にはあまり興味がありませんでした。
あれはお父さんが見るものって位置づけでした。
ビール飲みながら。


連載 第十回 2002/07/28

高校野球に毎日くぎ付けの私は
いつの日か守備のうまい選手かに引かれるようになりました。
守備のうまい選手は見ている人をうならせます。
私は今でも思うのですが、
守備がうまい野球を好きな人は、
真の野球好きじゃないでしょうか。
守備のうまい遊撃手ってすごく好きです。
いま現役の選手でいうと、
松井稼頭央選手(西武ライオンズ)、
宮本慎也(ヤクルトスワローズ)
です。


白球の威力へ