白球の倉庫 その十
第九十一回〜第百回
私の愛する野球について語るコーナーです


連載 第九十一回 2002/12/03

ここまで来ると100を意識するぞ。
さてスポーツ選手のタバコです。
私はタバコを吸ったことがないので
よくわかんないですけど、
あれは周りの人にも本人も
百害あって一理なしです。
体を資本としているスポーツ選手にはもってのほか、
だと思っているんだけど、
どうなんでしょうね、
ほんとのところ。
きっとね、あと3年できるところが1年止まりとか、
ホームタッチアウトだとか、
そういう最後の詰めで「衰え」を
早めると思うよ。
スポーツ選手(もちろん普通の人も)の喫煙、断固反対。
なのだ。


連載 第九十二回 2002/12/04

今日は何について書こうかな。
今日の連載は92回目。
阪神タイガースに藤川球児という投手がいます。
背番号は今年から(だったかな)92になりました。
彼はもう4年目になりますが、
なんと一軍での初勝利は今年だったんです。
正直言って4年も勝てないとかなり苦しい。
4年ですよ、4年。
松坂と同じ年でしょうから、
同じ年の活躍を見てさぞ苦しかったでしょう。
私はいまひとつ彼の魅力がわからないのです。
コントロール、球速ともにいまひとつ。
9回を投げきる集中力も薄い。
阪神は歴代の高卒の若手の育成に失敗してますから、
彼もその一人かもしれません。
お世辞にも来年どうなるか楽しみとはいえない。
さてどうなることやら。


連載 第九十三回 2002/12/05

今はスポーツ界のネタ枯れの時期なのか、
毎日のように中村紀洋の行方が一面を飾っています。
ほっときゃーいいのに、
書くことないから、
ちょっとしたことを100倍くらいにして書いてます。
こんな取材ならもっと書くことあるだろうに。
決まりもしないことを読ませるのはくだらない。
読ませたい側と読みたい側の関係が一致してない。
きっといまは部数が伸びないんだろーなー。
ほかの選手は契約してるか、ゴルフしてるかなんだろー。
契約前の選手に取材して、
査定について理解しているかとか、
開きがあったらどうするつもりか、
年を越す覚悟はあるか、
なんていう厳しい取材もいいと思うなー。
よっぽど信頼関係がないと、
口を開いてくれないだろーけど。




連載 第九十四回 2002/12/06

以前私の友達のリクエストにより桑田のことを
ここで書きました。
昨日桑田投手が契約を更改しましたので、
また書いてみます。
1億円増の2億4400万円で契約を更改しました。
そのほかにFAの契約金が1億円です。
長島監督時代にローテからはずれ
一度はもう「終わったかな」と
思った桑田ですが、
原監督になって見事復活しました。

上司でこうも変わるもんかね。
今の若手や新人の中にも目標の選手は
桑田を口にする選手が大勢います。
自分のあこがれの選手が衰えていく姿を見るのはつらいことでしょう。
また復活していく姿を見るのは自らの励みになるでしょう。
桑田は若い投手たちに
これから彼らがたどるであろう道筋を
見せているように思えてなりません。



連載 第九十五回 2002/12/07

札幌では雪が降っています。
まあここでは当たり前のことなんですけどね。
私が高校生の時。
ある朝、雪が降りました。
私のふるさとではそう積もることはないので、
珍しい日でした。
その日は日曜日でした。
私はクラブの練習に行きました。

寒いのなんのんって。
学校に着きました。
校庭は真っ白でした。
しかし、
その中で人間が列を組んで走っています。
掛け声かけて。
こわいことですねー。
なんだか非現実的光景だったよ。
それは硬式野球部だったのです。
近づいてみてもっと怖いことがわかりました。
裸足だったのです。
雪の中を。
列を組んで。
走っているのよ。
ここまでするか。
そこまでするのだ。
こわいことです。


連載 第九十六回 2002/12/10

雪の中を裸足で走る野球部。
こうした精神的な鍛錬も含めた練習。
人間いくつになってもいつしか壁にぶち当たります。
そのときにどう乗り越えるか。
若いときに苦しい思いをしている人は
こうした局面で力を発揮できる。
私はそう思っています。
町でうろうろしている若者を
否定しませんが(数が多すぎますからあきらめてます)、
彼らは鍛錬の時を先送りにしているだけなんです。
鍛錬と壁とどっちが先に来るかわかりませんが、
どっちにしろやんなきゃいけないのは自分です。
野球やその他のクラブ活動をしている人すべてを
立派な人であるとは言いませんが、
何もしてない人とは別の世界を
生きていると思います。


連載 第九十七回 2002/12/11

昨日はなんだか偉そうなことを書いてしまったな。
あっちこっちでいま代理人が活躍してます。
日本では弁護士が勤めることが多いようです。
アメリカでは代理人というのが一つの仕事になってます。
映画にもなってます。
日本では球団側が代理人を嫌がっていますね。
選手よりも口が立つから嫌なのか、
選手と直接話をしたいのか
それはそれぞれでしょうけど、
選手側が嫌がっていることは確かですね。
どうして明瞭会計になっていないのか不思議です。
それがわかっていれば、
交渉する前からたいだいの提示額が予想できるでしょうし。
プラス方式のところもあれば、
減点方式のところもあるでしょう。
その根拠を・・・・となると代理人登場、という行く末なんでしょう。
これまで野球一筋で来た選手の皆さんは、
頭まで筋肉なんで、なんて言ってられない時代でっせ。



連載 第九十八回 2002/12/12

ここのところ各球団の大物選手が続々契約更改してますね。
1億とか2億とか、
もう宝くじレベルの年俸が誕生しています。
半分くらいは税金かもしれませんが、
それでもローンを組まずに一軒家が建ちます。
サラリーマンたちはこうした年俸にため息を漏らし、
球場に出向いてビールを飲みつつ
高額野球を堪能するわけです。
ある意味「生きている夢」、 「動く夢」だな。
日本ではそれだけの価値があると認められている。
アメリカに行くともっと桁の違う価値がついている。
キューバでは無報酬。
国によって価値って違います。
強さに関係なくね。


連載 第九十九回 2002/12/13

なんのために野球やってるんだ。
なんのためにスポーツはあるんだ。
なくても生きていける・・・か!?
ときどきこういう疑問を持ちます。
まあこういうときって、自分がなんともないときだったりする。
こういうときに聞く「勇気と感動をありがとう」って言葉、
なんとも陳腐な薄っぺらいフレーズに聞こえるんだ。
はいはい、みたいな。
こんなの誰にだって言えるよ、みたいなね。
しかし、どうしようもなく落ち込んでいるときに、
人に冷たいことを言われて傷ついているときに、
裏切られて人生のどん底にいるときに、
愛していた人に去られたときに、
ほったらかしのテレビをほげーっと 見ていたら
いつものよわよわチームの最終バッターが
どかーーーーんとホームラン打ったりして、
ガッツポーズして
塁をぐるぐる回って
ホームインして
チームメイトにバチバチたたかれて
ヒーローインタビューで涙を流しながら
一生で一番うれしい、ありがとー
なんて叫んでいたら、
ああ、俺って、
ああ、明日も
ああ、頑張ってみようかな・・・

って。
スポーツってそう言うときのためにある
野球ってそういう人にこぶしを握らせる
これが「白球の威力」


連載 第百回 2002/12/16

いやいやいやー、とうとう来ました
100回目です
私もなかなかやるわね
これぞ野球バカ
いいんです、なんといわれたって
野球大好きですから
私には一つ悩みがあります
今日はこれについて書いてみよう

実はですね、変化球の球筋がわからないの
スライダーならどう曲がる
シンカーはどう変化する
さすがにフォークはわかります
チェンジアップはどうなる
こういうのが全然わからないのです
来年はぜひこれを覚えたい
そしたらきっともっと野球を見てておもしろいでしょ
口で説明されるより
実際に体験して確かめたいんだけど
こればっかりはちょっと無理かなあ

きっとものすごく楽しいだろうなあ

白球の威力へ