カナヅチ撲滅運動
その一 第一回〜第十回
日本国民一人残らず泳がせよう



第一回 2002/07/20 海の日

世の中のどれくらいの人が泳げないのかな?
私は今年になって泳げるようになったんだ。
そこでわかったことがある。
「泳げない」じゃなくて「泳がない」だけなんだ。
自転車に乗れないのと同じ。
自転車に乗れると遠くの街まで行けたり、
冒険に行けたり楽しいことがいっぱいあるよね。
それと同じ。
泳げることはとっても楽しいよ。
ただ四角い中を行ったり来たりなんていわないで。
それは食わず嫌いだよ。
まず準備するのは、電話帳だ!


第二回 2002/07/21

電話帳を準備したかな?
では、スイミングスクールを探すのだ!
プールならば、スポーツクラブにもあるけれど、
私の教訓からいうとスイミングスクールがいいぞ。
両方行ったわけじゃないけど、
私の友達がそういってました。
まあどっちにしろ一番大切なことは
「どうしても泳げるようになるなるんだ!」
という熱意であることには変わりない
のだ、のだ。


第三回 2002/07/22

どこのプールに行くか決まったら、
電話してみる?
あまり前置きを長くすると決心が鈍りそうだ。
道具編に移ろう。
水着!
帽子!
ゴーグル!
このゴーグルは泳ぐための魔法の道具だ。
昔は裸眼で泳いでなかった?(泳げないなりに)
これがあれば、水の中でも目が痛くないし、
いろいろなモノが見えるのだよ。
カッコいいのを探してね。
この際プールで使うタオルもおしゃれなのを準備しよう。
ウキウキしながら行くのが大切だ。


第四回  2002/07/23

プールに行くとにおいがする。
このにおいがぐっと私をプールの外に押し出そうとする。
塩素のにおいだ。
泳げない私にはこのにおいにイヤな思い出がいっぱい詰まっている。
引き返したい。
だめだ。
こんなんじゃだめだ。
地球を救う勇者はまだ洞窟の入り口にしか立っていないんだ。
勇気を出して更衣室へ突入だぞ。

そうそう、100円持ってきた?
帰りにラムネかアイスクリームを買おうね。
それが泳いだ後のご褒美だ。


第五回 2002/07/26

毎日のように行き当たりばったりで書いていると、
これからどう展開していいかわからないから、
ちょっとここで筋道を立ててみよう。
私だってまだ完璧に泳げるわけじゃないしね。
1)泳ぎにはどんなものがあるか
2)泳ぎたいという動機
泳ぎには、
クロール(自由形?)、
バック(背泳)、
平泳ぎ、
バタフライ
がありますね。
他にもあるかもしれない。
古式泳法とか。
私の父は横泳ぎという謎の泳ぎを知っているらしい。
そういうのはスイミングスクールでは教えてくれないと思うなあ。


第六回 2002/07/27

私は最初にクロールを習いました。
クロールの難しさは息継ぎ。いつ吸っていいのかわからないのだ。
だって、水の上に顔が出るのは一瞬だから。
それに人間は陸上では、鼻で吸って口で吐く。
水中ではその逆。
はじめて泳ぐ人にとってその切り替えは容易ではない。
こんなに大変なら、平泳ぎや背泳ぎもさぞかし大変だろう、
私は勝手にそう思っていたの。
だから、クロールが適当にできるようになったら、
スイミングスクールを辞めようかなと考えていた。


第七回  2002/07/28

クロールとともに背泳ぎを習いました。
私は背泳ぎをするようになって気がついたことがありました。
それは私は「背泳ぎ」というときに
「せおおよぎ」といっているのだ。
気がついたきっかけは友達にメールで
「きょう、せおおよぎをならいました」って
入力したときに「せおおよぎ」がかな漢字変換できなかったからです。
口では「せおおよぎ」といいつつ、
入力では「せおよぎ」とすることに
いまでもギャップを感じるよ。
だってほかの人も絶対「せおおよぎ」っていってるように聞こえるもん。


第八回  2002/07/30

この間笑っていいともの増刊号で、
かたせ梨乃がでてまして、
30歳を超えて泳げるようになったといってました。
おお、なんと心強い!
有名人も凡人も一人一人カナヅチから卒業していくわけですね。
私の通っているスイミングスクールの生徒さんの中には、
60歳を過ぎてから泳げるようになったと言う人も
たくさんいるようです。
こんな私がいうのもなんですが、
あれは運動神経なんて関係ないです。
自転車の乗るようなものです。
明日は、今週の月曜日から通い始めた夏期集中講習の平泳ぎの
中間報告をいたしましょう。


第九回 2002/07/31

私は三日間の夏期集中講習を受けています。
コースは平泳ぎコース。
クロール、せおおよぎ、平泳ぎの三つの中で私が一番好きな泳ぎ。
一番好きかといってうまいとは限らない。
全部上手になるよりも、
一番得意なものを一つ作りたかったのです。
先生は、平泳ぎはバタフライよりも難しいといっていた。
キック力をすべて進む力にできるかどかがポイント。
先生はいろいろな練習方法で、
弱点を修正しようとしてくれる。
しかし一番の問題は、
正しいスタイルが分かっても、
自分がどうなっているかが分からないのだ。
自分ではちゃんとできてるつもり、やってるつもり、
なんだよねえ〜
自分がどうなってるか分かったら、
半分できたも同然だな。


第十回 2002/08/01

今日で三日間の平泳ぎ講習が終わりました。
足が痛いよお。
いかに私がよくない泳ぎをしていたか、の証明ですな。
平泳ぎで多くの人が誤解していることがひとつ。
それは、
平泳ぎをすると腰が痛くなる
という迷信です。
これは正しい泳ぎをしていればなりません。
それだけ。
今回の講習の練習方法を記載しておこうじゃないの。
・ビート板を持ってキックの練習
・浮きを足に挟んでのキックの練習
・両手をお尻の上に持っていき、
かかとにタッチしてのキックの練習
・仰向けになって平泳ぎキックで進む練習
・キックはしないで手だけでかいて進む練習
・スタートの練習(ひとかき、ひとけり)
・25メートルの間のキックの回数を数える練習

すごいでしょ、こんなに練習したのよ。
本音を言うと、もっと練習したかった。
私だんだん水泳ばかになってきたかも。