言葉の威力

日本語の言葉の力について考えていきます
まずは私と友達・姫の二人で主催している読書会を紹介します
読書会とは、一つのテーマをき決め、本を選び、
その感想を述べあう集まりです
現在は友人と二人だけの閉じたものです
将来的に解放するかも・・・

いま読んでいる本
小川洋子「偶然の祝福」

読み終わった本
三浦綾子「細川ガラシャ夫人」
吉本ばなな「バナタイム」
三島由紀夫「春の雪」
重松清「流星ワゴン」

佐々木千賀子立花隆秘書日記
古本屋さんで買いました
500円でした
前から読みたかったので、ありがたい価格でした
この人が大変だった分、おもしろかった
立花隆も、秘書も生き生きとしていて、一生懸命だ
だけど、最後はあっけなく解雇される
非情なくらいだ
だけど、職を失うとはそういうものだと思う
いま職がないから余計にね
松本清張日本の黒い霧(下)
かなり眠かったが、がんばって最後まで読んだ
日本とアメリカの関係、占領下という異常事態、GHQの存在、
それがいまの日本にも大きく影響しているってことが分かった
よくこれだけ書いたな、調べたたなと思う
小説じゃなくて書きたかったという松本清張の言葉、
信念ってすごいなと思う
見習えないくらいに
村上由佳「夜明けまでの1マイル」
書き出しはどうかなって思ったけど、物語はなかなかよかった
違和感があったのは、女性作家の書く若い男性の感性だな
だって女っぽいもの
それが乗り越えられれば、もっといい物語が書けると思うよ

川端康成「雪国」
どんな名作かと思い読んでみました。
芸者駒子は若いがちょっと過去のある女。
島村は妻子ある男で、温泉街に遊びに来ている。
二人は恋に落ちてはいるが、双方の思いの重さが違う。
そういうアンバランスさを書いた物語。
あまり好きじゃない感じ。

齋藤孝「三色ボールペンで読む日本語」
これを読むとものすごく本に線が引きたくなります。
私も線を引きました。(「雪国」ね)
やたら時間がかかるのが問題ですが、やってみると楽しい。

森博嗣「六人の超音波科学者」
ふーん、そういうことか。お膳立てに無理があった感じもするが、
たまにはそういうのもいいだろう。

有栖川有栖「作家の犯行現場」
島根の現場連発
森博嗣「恋恋蓮歩の演習」
一気読み
最後のページを先に読んでしまったばかりに結末が全部わかってしまった
反省

芦原すなお「月夜の晩に火事がいて」

とてつもない尻すぼみ推理小説。
平坦な娯楽小説。
方言で語られる香川の物語。

桐野夏生 光源

思っていた物語とぜんぜん違った
そこら辺にある物語とは違うぞ
うーん、どっちかっていうとドキュメンタリーのようだ
桐野夏生ってすごい
無駄がない
すべてが後につながっている感じ

長い腕

なにが長い腕なのかわからなかった
ちょっと期待しすぎた

筒井康隆 富豪刑事
ドラマは深キョンですが、小説の方は「大助」が主人公です
ミステリではなく、娯楽小説でした
そう思って読むとちょっと違った楽しみになります

松本清張 日本の黒い霧(上)
ちょっと時代が古くて、「この事件は世の中に広く知られているが」みたいな
下りがありまして、初めて聞く私としては「?」なのでした
もう少し事件に解説がほしいです


講談社現代新書である
私は「微生物vs人類」という新書を買いに行った
だけどまじめすぎる本だったので、どうしようかなと迷っていた
同じシリーズにあったのがこの本だった
パレスチナ、パレスチナ
ニュースに出てくるけど、これってなんだろう
これがわかればニュースを見たときにおもしろいかもしれない
まんがなら最後までいけそうだ
ってことで、読み始めましたよ
いやー、その歴史は古いよー
だって、モーゼとか出てくるんだ
モーゼって映画じゃ聞くけど、なんじゃいなって思っていたけれど、
彼はユダヤ人である
パレスチナ問題はすなわちユダヤ人の問題だったのである
んでもって、「ユダヤ人」は人種ではない
知ってた?
うーん、知らないことだらけど
おもしろい、とにかくおもしろい、ぞ


2005年1月28日
とてつもなく悲しい物語だった
自分だったらどうしただろう
朗読し続けられただろうか
やめただろうか
手紙を書いただろうか
ナチスの時代の残した負の遺産をドイツ人が内側から書いた物語だった
そんなことあまり思ったことなかったけど、
ドイツの人は実はとても苦しんでいるのだなあ
日本とはまた違ったコンプレックスの形
つらい物語だったけれど、勉強になりました

舞城王太郎「煙か土か食い物」
これってミステリーではない
青春小説でもない
コメディ?ってジャンルはないか
私小説じゃないな、覆面なんだから
うーーん・・・ドタバタ、かな

* * *
森博嗣「スカイ・クロラ」

2005年1月6日
あまりおもしろくなかった。きっと森博嗣の書きたいことはおもしろくなくて、
考えて書くことは読者にとっておもしろいのだと思う。
芸術もそういうことってあるし、ね。
秘密が一つしか隠されてなかったのが、不満。
もっと30個くらいあって、一つずつ開けたいじゃない。

* * *
宮部みゆき責任編集「松本清張傑作短編集コレクション(上)」
2005年1月4日
大げさにいいましょうか。松本清張、日本の財産ですよ。
だってすごくおもしろいんだもん。
おもしろい一言ではわかんないよーかもしれないけど、
読んでよかった、これいままで読んでないってどういうこと、
だし、
先生、どうしてなくなってしまったの?
だし、
例えていうと、ものすごくおいしい餃子屋さんでおいしい餃子を食べたときに
ああ、来週もここに来たい!って思う、よ。
宮部みゆきはこういういいものを読んでるから、いい作品書けるんだなってわかったよ。

* * *
森博嗣 工学部・水柿助教授の日常」
2004年12月26日
水柿ってどこからつけた名前なのかしら
ちょっと変わった環境(大学の勤めるとか)、ちょっと変わった奥さん(須磨子さんとか)
だとこういう人物が育ち、おもしろい本が書けるのかと思うと
自分の平凡な環境を恨むばかりだ
まあ小説を書こうとか、ミステリーを作ろうなどと無理なことは考えず
どうやって読む時間を作るかということだけに集中しよう

* * *
米村圭伍「退屈姫君 海を渡る」
2004年12月17日
これが第一作目ではなかったようだ。たくさんの前ふりがあったようだ。
読んでみて爽快感は多少あったが、前に戻って読むとか、次を読むということはないように思う。

* * *
雫井脩介「火の粉」

2004年11月23日
読み終わりました。読み出すと100ページ単位で進みます。
時間を感じない読書速度でした。
あまりにも不幸な物語なので、人に勧めていいものかどうか迷っております。

* * *
吉本ばなな「体は全部知っている」
2004年11月16日
題名が良くないなあ。もっと物語を連想させる題名の方がいい。
誠に勝手ですが、例えば、と考えると浮かばないのだが、
「眠れなかったを迎えて」
「夢の後の甘いチャイ」
っていうのはどうでしょうか。まことに勝手ですが。
* * *
松本清張「歪んだ複写」
2004年11月6日
久しぶりの松本清張。彼は裏切らないよ。すべておもしろい。
今「黒革の手帳」をドラマでやっているから売れるけど、
そんなちょっと話題になったくらいで読む軽い作家ではないと思っている。
さて、小説の方は税務署の汚職。それを新聞記者が暴く。
いまとなっては結構単純な物語構成ですが、読者を引きつけます、よ。
ショックだったこと、「字が大きくて読みやすくなりました」バージョンの文庫でした。
* * *

横溝正史「獄門島」
ああ、なんとも悲しい物語でした。横溝正史=おどろおどろしい
推理小説と思っている人多いでしょう。そうではなかった。なぜ
人が人を殺すのか、そこには必ず理由がある。愛があり、義理も
あり、人情もある。欲もある。

* * *
天童荒太「永遠の仔(一)再会」
2004年10月24日
うーん・・・普通の人っていうのが一人も出てこない
全員がどこかを病んでいる感じで読んでてつらい
二巻を買うかどうかも考えてしまうぞ

* * *
内田幹樹「機長からアナウンス」
2004年10月22日
飛行機って昔よりは日常的な乗り物になった
だけど知っていることって少ない
いろいろと勉強になりました
しかしまだ入門という感じ
もっとまじめに勉強してみたくなるよ
* * *
谷村志穂「海猫」(下)
下巻も一気読みだった。
人を愛することは悲しい。愛されることも悲しい。
生きていくことは苦しい。
しかしそれは人間にしかできない大切なことなのね。

* * *
谷村志穂「海猫」(上)
2004年10月17日
ほぼ一気読み。「海猫」という題名からどんな物語を想像するだろうか。
これを読んだらだれでも映画にしたくなる。
速攻下巻を手に取ったぞ。
* * *
宮部みゆき「火車」
2004年10月16日
いいところ:読みごたえあり。女って怖いわ。
よくないところ:最後尻切れとんぼっぽかった。

いま買ってある本
松本清張「蒼い描点」
桐野夏生 柔らかな頬(上・下)
舞城王太郎 世界は密室でできているnew
吉本ばなな 虹new
伊坂幸太郎 ラッシュライフnew
内田百間(門構えの中は日じゃなくて月) 第一阿房列車 new
三島由紀夫「奔馬」 new


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